TLAC債(てぃーらっくさい)
総損失吸収力(TLAC、Total Loss-Absorbing Capacity)債と訳され、世界の巨大銀行(G-SIBs、Global Systemically Important Banks)が金融危機に陥った場合に備えて、同銀行の持ち株会社が発行する社債。国際的な金融システムへの影響が大きい巨大銀行の破綻を救済する際、公的資金の注入等で納税者に負担がかかるのを防ぐための措置として、金融安定理事会(FSB)が新たに導入する規制に対応して発行される。あらかじめ損失を吸収できる規模の社債を発行しておき、破たん時にその社債の保有者が損失を負担する仕組みとなっている。