イナゴ投資家(いなごとうしか)
短期で材料株の回転売買を繰り返す個人投資家のこと。
リアルタイムの情報を得た個人投資家が、一斉に取引に参加することで、特定銘柄の株価が急騰・急落を引き起こす。かつては、年末の資金手当てのため、秋に株式の含み益を確定する個人投資家のことを指したが、いずれも個人投資家の投資行動を、稲穂に群がるイナゴに例えた表現。
2013年1月の信用取引の規制緩和に続き、同年11月には空売りの規制緩和が実施されたことや、2014年7月に東証の主力株の値刻みが縮小されたことなどから投資家の利便性が高まり、短期で回転売買を行う投資家が増加する一因となった。
イナゴ投資家の短期売買によって作り出されたチャート形状は「イナゴタワー」と呼ばれている。