ウィンブルドン現象(うぃんぶるどんげんしょう)

ウィンブルドン現象(うぃんぶるどんげんしょう)

分類:経済

外資系企業に国内市場を占有されながらも市場活性化が進むこと。表面的なニュアンスは日本のことわざの「庇(ひさし)を貸して母屋(おもや)を取られる」に近いが、実質的に経済上の利益につながることを意味する。

テニスの4大国際大会の一つ「ウィンブルドン選手権(全英オープン)」が毎年6月に英国のウィンブルドンで開催され、国際的なスポーツイベントとしての地位を確立したものの、優勝まで勝ち残る強豪選手が地元の英国人にほとんどいないことをなぞって付けられた言葉。1980年代のサッチャー政権時の金融ビッグバンによる金融規制緩和は米国などの海外勢が地元の金融機関を買収し、金融市場を席巻する結果を招いたが、その一方で英国の金融市場は国際的な競争力を持つメッカとして発展を遂げた。