移動平均線(いどうへいきんせん)

移動平均線(いどうへいきんせん)

分類:分析・指標

株価や外国為替のテクニカル分析において使用される最も基本的な指標で、ある一定期間の価格(多くは終値)の平均を結んでできたグラフを指す。米国の著名チャーチストのJ.E.グランビルが、移動平均線と価格の位置関係に着目して、売買のポイントをまとめた「グランビルの法則」を考案したことにより、急速に普及した。

移動平均線には、日々の動きを平滑化し相場のトレンドを抽出することと、市場参加者の平均コストを算出することの2つの意味がある。単純移動平均線(SMA)、加重移動平均線(WMA)、指数平滑移動平均線(EMA)など様々な種類がある。

よく使われる移動平均線は、日足(5日、10日、25日、30日、75日、80日、150日、160日、200日)、週足(13週、26週)、月足(12ヵ月、24ヵ月、60ヵ月、120ヵ月)。上記n日の単純移動平均線は、過去n日間(立会日ベース)の終値の平均値を表す(権利落ちは修正する)。日足の移動平均線はDMAという。

短期の移動平均線が長期の移動平均線を、下から上へ突き抜けることを「ゴールデンクロス」、上から下に突き抜けることを「デッドクロス」といい、売買タイミングの目安とされることが多い。