国際決済銀行(BIS)(こくさいけっさいぎんこう(びす))
BIS(Bank for International Settlements、国際決済銀行)は、1930年5月にスイスのバーゼルに設立された主要国の共同出資による国際銀行。日本を含む60カ国・地域の中央銀行が加盟しており(2017年7月時点)、日本銀行は1994年9月から理事会メンバーとなっている。第1次世界大戦後のドイツの賠償支払いに関する事務処理をするために発足したが、現在は、中央銀行間の政策協力の促進や預金受け入れなど多様な業務を行っている。隔月に行われる中央銀行総裁会議には各国の総裁級が出席し、世界の経済・金融問題などについて意見交換する。6月頃に公表される年次報告書は世界経済の動向を知る資料として注目が高い。BISの常設事務局の1つであるバーゼル銀行監督委員会によって、国際業務を行う銀行の自己資本比率や流動性比率の国際統一基準「バーゼル合意(BIS規制)」が策定された。