外国為替平衡操作(がいこくかわせへいこうそうさ)
通貨当局が為替相場に影響を与えるために、外国為替市場で通貨間の売買を行うこと。通常、「為替介入」と呼ばれ、その正式名称が「外国為替平衡操作」。為替相場の急激な変動を抑え、安定化を図ることを目的とする。日本では為替介入は財務大臣の権限で実施し、日本銀行が財務大臣の代理人として、その指示に基づいて為替介入の実務を遂行する。日銀の為替介入の実施状況については、総額が一ヵ月ごとに、詳細が四半期ごとに対外公表される。また、自国で中心的に為替取引が行われる時間帯以外に介入の必要が生じた場合は、海外の通貨当局に介入を委託することもある(委託介入)。複数の国の通貨当局が必要と判断した場合は、協議の上、同時または連続的に協調して為替介入を実施する(協調介入)。