金利と景気(きんりとけいき)

金利と景気(きんりとけいき)

分類:経済

一般的に、景気回復→金利上昇→景気後退→金利低下→景気回復、のような循環を繰り返す。

景気が良くなると人々の収入は増加し、消費や投資を活発化させる。これに対し、企業はより多くのモノやサービスが供給できるように、積極的に設備投資をするようになる。設備投資などにより、お金に対する需要が高まり、金利は上昇していく。景気が過熱気味になり、インフレになると、ますます資金需要が高まり、金利も上昇する。

一方で、インフレの対応策として、中央銀行が金利を引き上げると、人々は預貯金にお金を回すようになり、モノやサービスへの購買意欲が減退してくる。その結果、モノが売れにくくなり、企業の売上が減ってくる。また、企業は、銀行からお金を借りにくくなるため、設備投資を控え、従業員の給料を抑えるようになり、個人消費も手控えられてくる。こうして景気が後退のきざしを見せはじめると、経済全体としてお金に対する需要が減ってくるので、金利は下がっていく。

景気の悪化が行き過ぎ、デフレとなると、その対応策として、中央銀行は金利を引き下げる。その結果、消費や設備投資に資金が回りやすくなり、再び景気が回復してくる。

このように景気循環によるお金の需給バランスにより、金利は上昇と下降を繰り返していく。

※上記は景気と金利の循環の一般論を示したものであり、実際の市場では必ず一致するものではない。