持ち合い解消(もちあいかいしょう)
事業会社とメインバンクや取引先企業が互いに株式を持ち合うことを解消すること。持ち合いは戦後から1980年代ごろまでは日本特有の資本取引慣行であった。しかし、90年代に入り株式持ち合い会社間の閉鎖性・不透明性の問題や、バブル崩壊による企業の業績悪化などで、銀行を中心に持ち合いを解消する動きが加速した。
2001年には銀行の株式保有を直接的に制限する「銀行等の株式等の保有の制限に関する法律」が公布され、株式持ち合いの解消がさらに進展した。ただし、2005年頃から外資による買収防衛策の導入や事業提携などを目的として、一時、持ち合いが強化された。一方、2008年のリーマン・ショックによる株価下落を背景に再び株式持ち合いの解消が進んだ。