流通市場(債券)(りゅうつうしじょう(さいけん))
既発債を売買する場所を流通市場と呼ぶ。流通市場には、取引所取引と店頭取引がある。
既発債を売買するためには、投資家から注文を受けた証券会社等が、その注文を証券取引所に取り次ぎ、取引所で売買の相手方を探すか(=取引所取引)、自らが売買の相手方になって相対取引(=店頭取引)をするかの2つの方法がある。
債券の流通市場では店頭取引が大部分を占めている。債券の銘柄数は数万以上あり、しかもその一部は年々償還され、さらに新規発行されるなど、常に入れ替わっており、取引所で売買するには物理的な限界があるからである。その他、債券は銘柄別の個性が乏しいとか、取引単位が大きいなどの理由がある。