ソルベンシーマージン比率(そるべんしーまーじんひりつ)
英語表記はSolvency Margin Ratio。SM比率などと略して表記される場合もある。保険会社が、保険金支払いのために積み立てている資金(責任準備金)を上回って有する「支払い余力(=ソルベンシー)」を測るための指標。保険会社の財務の健全性を判断する際に用いられる行政監督上の指標の一つで、この比率が200%を下回った場合には、監督官庁による業務改善命令等の対象となる。
保険会社は、将来の保険金等の支払いに備えて、ある程度リスクを想定した上で十分な資金を責任準備金として積み立てている。
ところが、大災害などで、突然、保険金の支払いが増加したり、資金の運用環境が長期にわたって低迷するなど、当初の見積もりが大きく外れることも考えられる。 ソルベンシーマージン比率とは、こうした予測を超えるリスクの額を計算し、このリスクに対して、保険料収入や責任準備金以外に、どれくらい余裕資金(資本勘定、諸準備金等)を持っているかを測るもので、保険会社の経営状態を判断する上でのデータ根拠の一つとなる。