信用緩和(しんようかんわ)
市場に「信用」を与えて取引を円滑にするために、中央銀行が民間のリスク資産(社債、証券化商品など)を買い取ったり、直接融資することで、金利の低下や資産価格の上昇を促す金融政策。
FRBのバーナンキ議長が量的緩和と区別する意図で命名。短期国債などの公開市場操作により準備預金を供給する(中央銀行B/Sの負債サイドを増大させる)量的緩和に対し、信用緩和(Credit Easing)では民間のリスク資産を買い取る(中央銀行B/Sの資産サイドを増大させる)ことで、市場を下支えすることに力点が置かれている。
FRBはリーマン・ショック後、証券化商品(モーゲージ証券など)を大量に買い取り、市場機能の低下を補った。