消費活動指数(しょうひかつどうしすう)
消費活動指数は、国内総生産(GDP)の約6割を占める個人消費の動向を把握するために日銀により開発された指数で、2016年5月から公表が開始された(初回公表は3月分)。
総務省が公表する家計調査と異なり、サンプルの偏りや月々のブレが大きくなるとの指摘がある需要側の統計情報を使用せず、GDP確報値にも使用される供給側の統計情報などをもとに算出される。このため精度が高く、公表時期も月次、四半期と速報性があるため、消費の実勢把握に適した指数となっている。
消費活動指数は、算出の際にインバウンド(訪日外国人)消費を含めた「名目消費活動指数」、「実質消費活動指数」とインバウンド消費を除外した「名目消費活動指数(旅行収支調整済み)」、「実質消費活動指数(旅行収支調整済み)」の4指数に、短期間で大きく変動する個人の嗜好などに対応した「実質消費活動指数+(プラス)」を加えた合計5つの指数で構成される。