中進国(ちゅうしんこく)

中進国(ちゅうしんこく)

分類:経済

発展途上国よりも所得が多いが、先進国よりは少ない国々の総称。一人当たり国内総生産(GDP)または一人当たり国民総所得(GNI)の水準を基に区分されることが多い。

世界銀行では一人当たりGNIが約1000~1万3000米ドル弱を中進国(中所得国)と定義している。また、中所得国は、約4000米ドルを境に高中所得国と低中所得国に分かれ、アジアでは中国やマレーシア、タイ、南米ではブラジルやメキシコなどが高中所得国に、インドやインドネシア、フィリピンなどが低中所得国に該当している(2017年時点)。

途上国から脱してもその後、貧富の差の拡大などにより経済が停滞する現象を「中進国の罠」として表現されることがある。