グローバル・マクロ運用(ぐろーばる・まくろうんよう)

グローバル・マクロ運用(ぐろーばる・まくろうんよう)

分類:投資理論

世界の金融市場動向のマクロ観測的な視点から、為替や商品、株式、債券など世界各国の様々な金融商品を売り買いする手法であり、主に大規模なヘッジファンドが得意とする手法。

代表的な運用事例として、1992年のジョージ・ソロス氏による大掛かりな英ポンド売りが知られている。当時の英国通貨制度は欧州域内で為替相場の変動幅を抑制するERM(欧州為替相場メカニズム)を採用していたため、英国ポンドは高金利のドイツ通貨につられて実態よりも割高に評価されていると、同氏はマクロ的に判断。英国中央銀行による英ポンドの買い支えが続けられなくなるまで英ポンド売りを仕掛けた。その結果、英国はERMから脱退し、変動相場制に移行することを余儀なくされた。