国債補完供給(こくさいほかんきょうきゅう)

国債補完供給(こくさいほかんきょうきゅう)

分類:金融

国債の売買市場で特定銘柄の調達が困難となるのをきっかけに市場の全体の流動性が低下することを回避し、国債相場を安定させることを目的として、日本銀行が保有する国債を金融機関など市場参加者に一時的かつ補完的に供給する制度。品貸し対象とする国債は利付国債や国庫短期証券など。

特定の銘柄について、金融機関から売却の依頼を受けた場合、期間利回りを対象として競争入札を実施する。売却の翌営業日に買い戻す条件が付き、売却価格や買い戻し価格は所定の条件で計算される。

金融機関の間で国債の受け渡しを決済日に行うことができないフェイルと呼ぶ事態が増加したことも考慮され、2014年5月から国債の競争入札は1日2回、午前と午後に実施されるよう制度変更された。