リスク・リバーサル(りすく・りばーさる)

リスク・リバーサル(りすく・りばーさる)

分類:分析・指標

通貨オプション戦略の一種で、満期日、想定元本、デルタの絶対値が同一であるアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)のコール(権利行使価格が原資産価格を上回っている状態)とOTMのプット(権利行使価格が原資産価格を下回っている状態)のオプションを同時に反対売買する取引。

理論上、オプション価格であるプレミアムは、満期日、想定元本、デルタなどの条件が同じ場合は同一になるはずだが、実際には需給や将来の変動率を予測したインプライド・ボラティリティーを反映してコールとプットのプレミアムに差が生じる。その差が相場が上下どちらの方向へ変動するかリスク認識の偏りとされ、市場参加者の相場観となる。

一般的に、満期日=1ヵ月、デルタ=25%を標準として算出したリスク・リバーサルが、市場参加者のリスク認識を反映する指標として用いられている。