デュレーション(でゅれーしょん)
英語表記はDuration。債券を保有することによって利子および元本(=キャッシュフロー)を受け取ることのできるまでの期間を加重平均したもののこと。
具体的には、将来受け取る予定のキャッシュフローの現在価値を計算し、それぞれの現在価値が、キャッシュフローを受け取ることができるまでのそれぞれの期間にその現在価値合計に占める構成比を乗じて計算する。つまり、債券投資の平均回収期間を示している。特徴として、債券の残存期間を超えることはなく、クーポンや最終利回りが高くなるほど、デュレーションは小さくなる(債券投資の回収までの期間が早くなる)。
また、デュレーションは、債券投資の平均回収期間を示す以外に、金利がある一定の割合で変動した場合、債券価格がどの程度変化するかを示す感応度の性格ももっている。これをより直接表したものが、修正デュレーションと呼ばれる指標である。修正デュレーションは、デュレーションを(1+最終利回り)で除することで算出される。たとえば修正デュレーションが1の場合、最終利回りが1%変化すると債券価格も1%変化することを示している。修正デュレーションが大きいほど、金利変動に対する債券価格の変動率が大きくなる。